災害からお客様と地域を守るために。湯花満開の防災への取り組み
伊豆熱川は、海と温泉に恵まれた土地です。
湯けむりが立つ温泉街を歩き、波の音に耳を澄ませる時間は、熱川ならではの旅の魅力です。一方で、自然の恵みが豊かな土地だからこそ、地震や津波、豪雨、土砂災害など、自然災害への備えを欠かすことはできません。
近年、各地で災害が発生するたびに、被害に遭われた方々の生活や、復旧に尽力される地域の皆様の姿を目にします。被災された地域の一日も早い復旧と、被害に遭われた皆様の安全、そして平穏な日々の回復を心より願っています。
私たち湯花満開も、災害を決して遠い出来事とは考えていません。お客様をお迎えする旅館として、従業員が働く場所として、そして熱川の地域にある一軒の宿として、日頃から防災について考え、備えることを大切にしています。
防災は、特別な日だけではなく日常から
災害が起きたときに適切に行動するためには、普段からの準備が必要です。
防災設備を整えるだけでは、十分とはいえません。誰が、どのようにお客様へ情報を伝えるのか。どの経路を使って避難するのか。館内にいるお客様と従業員が、どのように声を掛け合うのか。あらかじめ確認し、実際に動いてみることが重要です。
湯花満開では、年に2回、館内で防災訓練を行っています。訓練を通して、館内の状況を確認し、避難誘導や情報共有の手順を見直します。災害時には、普段なら問題なくできることでも、停電や混乱によって難しくなる可能性があります。だからこそ、定期的に確認することを大切にしています。
また、館内には避難地に関する情報を掲示しています。お客様が滞在中に避難場所を確認できるよう、必要な情報を分かりやすくお伝えすることを心がけています。
地域と連携した防災訓練
旅館だけで災害に備えることはできません。
熱川には、私たちの宿だけでなく、そこに暮らす方々、働く方々、訪れるお客様がいます。災害時には、宿泊施設や地域の関係者がそれぞれの立場で情報を共有し、協力して行動する必要があります。
湯花満開では、年に2回、地域と連携した防災訓練にも参加しています。地域の避難方法や避難道路を確認し、宿の中だけで完結しない防災を考えています。
日頃から顔の見える関係を築いておくことは、緊急時の声掛けや助け合いにもつながります。特に当館のオーナーは、地域の防災・防犯に取り組む組織の活動にも携わり、日々、地域に貢献しています。こうした日常からの地域活動を通じて、地域の一員として旅館が果たせる役割を考え続けています。
災害時は、正確な情報を集め、速やかに共有する
災害が発生したとき、最も大切なことの一つが、正確な情報を確認することです。
SNSやインターネットには、さまざまな情報が流れます。しかし、発信元や内容が確認できない情報が混在することもあります。湯花満開では、気象情報、自治体からの発表、交通機関の運行情報などを確認しながら、状況を把握します。
そして、お客様に必要な情報を、できるだけ分かりやすくお伝えします。交通状況、避難に関する情報、周辺地域の状況など、滞在中のお客様が判断するために必要な情報を共有します。
情報は、集めるだけでは役に立ちません。従業員間で共有し、お客様へ伝え、状況が変われば更新することが必要です。リアルタイムな情報収集と情報発信を徹底し、安心して行動していただける環境づくりに努めます。
避難が必要な場合は、安全な場所へ誘導する
災害の種類や状況によっては、旅館内に留まることが安全とは限りません。
避難が必要と判断された場合には、地域で確認されている避難道路を使い、安全な避難地へお客様をご案内します。避難誘導にあたっては、従業員が状況を確認しながら、お客様に落ち着いて行動していただけるよう努めます。
特に、土地勘のない海外からのお客様や、初めて熱川を訪れるお客様にとっては、緊急時にどこへ向かえばよいのか分からないことがあります。言葉や文化の違いにも配慮し、可能な限り分かりやすい案内を行います。
ただし、災害時の安全確保は、気象状況や被害状況によって変わります。現場の状況と自治体、消防、警察などの公的機関からの案内を優先し、その時点で最も安全な行動を選択します。
お客様、従業員、地域の方々の安全を考える
湯花満開では、まずお客様の安全を最優先に考えます。
同時に、従業員自身が安全でなければ、お客様を支えることはできません。従業員の安全を確保しながら、館内の状況を確認し、必要な対応を行います。
さらに、地域で大きな被害が発生した場合には、旅館にできることを考えます。安全が確保されることを前提として、お客様、従業員、そして地域住民の受け入れについても想定し、地域の状況に応じて可能な範囲で対応できるよう備えます。
これは、どのような状況でも無条件に受け入れを約束するという意味ではありません。災害の規模、建物や周辺の安全性、行政からの指示、必要な支援の内容を確認したうえで、関係機関や地域と連携して判断します。
熱川の一員として、備えを続ける
防災に、終わりはありません。
訓練を行ったとしても、実際の災害では想定外のことが起こる可能性があります。だからこそ、訓練後に課題を確認し、情報共有の方法や避難経路を見直し、必要な改善を続けることが大切です。
湯花満開は、温泉を楽しみ、心身を休めていただくための宿です。しかし、安心して滞在していただくためには、楽しい時間を支える見えない備えも必要です。
伊豆熱川を訪れてくださる皆様に、熱川の自然と温泉を安心して感じていただけるように。地域の一員として、日常から防災に向き合い、いざというときに落ち着いて行動できる宿を目指します。
災害によって大きな被害を受けた地域に心を寄せながら、私たちも自分たちの場所でできる備えを続けていきます。
ご滞在中に災害が発生した場合
ご滞在中に地震、津波、豪雨などが発生した場合は、まず従業員の案内をご確認ください。館内放送やスタッフからの案内に従い、慌てずに行動してください。
交通機関や自治体の情報は状況によって変わります。安全が確認できるまでは、自己判断で移動せず、最新情報をご確認ください。避難が必要な場合は、従業員が避難先や移動方法をご案内します。
湯花満開は、お客様が安心して旅を楽しめるよう、平常時から防災への取り組みを続けています。
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